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[プロジェクトマネジメント CCPM編] サバを読む正当事由

プロジェクトの関係者はどうしてサバ(余分の期間)を確保したいのか?それには正当な理由があります。それは、プロジェクトには不確実性つまりリスクがつきものだからです。
例えば手術は一つのプロジェクトです。手術を「オペ」といいますが、手術の実体は不確実性の高い「プロジェクト」です。

 

 

では、盲腸の手術にかかる時間をどのように見積もれるでしょうか?

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もし、手術中にアクシデントが発生しないなら、たいてい45分程度で手術は完了するそうです。

 

 

しかし、プロジェクトには、そう手術にもアクシデントがつきものです。

 

プロジェクトには「やってみないと判らない」ことが沢山有ります。手術も「開けてみないと判らない」ことがたくさんあります。

 

 

例えば、癒着、麻酔が効かない、薬物へのショック反応等のリスクが顕在化すれば、ずるずると手術時間は伸びてゆくでしょうか。まれに死亡という場合もあります。上のグラフの右側が閉じていない(ロングテール)になっているのは、失敗に終わることを示しています。
しかし、手術が「いつ終わるか、やってみないと判りません」などと恐ろしいことは患者には言えませんので、医師は患者、家族に「1時間半位を見ておいてください」と9割がた大丈夫な時間を告げます。

 

 

つまり、リスク抜きの期間の大体倍程度の期間を告げるわけです。

 

 

これは、先回の記事で1日でできそうな仕事に「2日あればできます」と答えるエンジニアと同じことなのです。

 

 

ですから、2倍から3倍のサバを読むのは、ある程度は仕方の無いことなのです。しかし、CCPMの管理手法では、このサバに着目して合理的にサバを減らすアプローチを取ります。その手法は追って解説します。次回は、上のグラフが意味するところを考えて見ましょう。

 

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